彼がイチゴケーキを選んだのは、私のことを愛してくれているから
テーブルの上にケーキが2つあって、
人間が2人いた。
ケーキの数に過不足なし。
奪い合いは起きそうにない。
とてもありがたく、平和な世界だ。
その日は夫の誕生日だったので、わたしはケーキを買ってきた。
イチゴケーキとチョコケーキを一つずつ。
夫に好きなほうを選んでもらおうと思っていた。
「どっちがいい?」と夫に聞くと、しばらく考えて、「イチゴケーキ」と。
イチゴケーキのお皿を渡す。
わたしはチョコケーキ。
「いただきます、お誕生日おめでとう」
食べながら、
「この2つだったらイチゴケーキの方が好きなんだね」と夫に聞くと、
夫、
「さっちゃん(わたしのこと)が、チョコケーキの方が好きだと思ったからイチゴにした」
!!!
えーっ、優しい。うれしい。ありがとう。
けど、少し心理学を勉強し始めたわたしは思う、
夫、他人軸(ここでは嫁軸)じゃね?
待て待て、夫よ、
それでいいのか?それでいいのか?
自分の誕生日だからという理由をつけてでもいいから、自分の食べたい方を選べばいいのに。
…わたしのおめでたい解釈としては、
「ケーキはイチゴでもチョコでもそもそもどちらでも良く、それよりもわたしに
わたしの好きな方のケーキを美味しそうに食べてほしかった、そういう意味で自分軸で選択をした」。
(わー、よくこんなん書けるわとささやく自分がいます)
これはこれで今は謎のまま置いておく。
確かなのは、
・どうしてイチゴケーキを選んだのか聞かなければおめでたい解釈には至らなかった。
・夫(男性)の愛は思わぬところに潜んでいる。宝探しのようだ。
からの
・これからも彼の気持ちを色々聞いてみよう。
・自分の好きなものや好きなことを日頃から表現しておこう。
しかしまだまだ謎はたくさんある。
ケーキはおいしかった。