オレンジジュースとサラリーマン -心で選ぶ-

ジュース or サラリーマン?、という意味ではない。タイトル長くしてみる期間中。

もう何年も前の思い出。
飛行機に乗って、東京に行くところだった。
出張だったか何だったか覚えていないけれど、その時も一人だった。

わたしは、窓際の席で、
隣にはサラリーマンの二人組。
二人は、資料を見ながら、
仕事の打ち合わせか何かで
熱心に話し込んでいる。
眩しい。素敵だ。

客室乗務員の方が、
「お飲み物はいかがなさいますか」と
聞きに回ってきた。

わたしはオレンジュースが飲みたかった。


でも、その二人の、バリバリ仕事中の

サラリーマン越しに、
「オレンジジュースをください」と、
その時のわたしは、言えなかった。

ここはコーヒーだろう、と思ったのだ。

なぜ…?分からない。
とにかく、ここはコーヒーだ

目の前には素敵な客室乗務員さん。

隣には打ち合わせ中のサラリーマン。
ここはコーヒーだ。
わたしのイメージではそうだ。
わたしは、あまりコーヒーが得意ではないけれど。

「コーヒーをお願いします」
そう言って、コーヒーをもらって、飲みながら、窓の外を見た。雲と空が綺麗だ。
これでいいのだ、その時はそう思った。

客室乗務員さんは、わたしにコーヒーを渡したあと、隣のサラリーマン二人組に、
「お飲み物はいかがなさいますか」と
聞いた。

「オレンジジュースください」
「あ、僕もオレンジジュースで」

!!

オレンジジュース!!
サラリーマンはオレンジジュースを選んだ!
二人ともオレンジジュース!!

途端に二人を羨ましく思ってしまう。

——-

「ここはコーヒーだ」と決めた時、
心と頭は一致していなくて、頭で決めたことを採用した。

そうすることで得られると思うことを考えてみる。

・冷静でいられる気がして、何か「恥ずかしくない」?
・仕事ではそうした方が良い時も多い
・ある意味で失敗のリスクが減る気がする

「恥ずかしくない」は最近ずっとわたしのテーマ。

「オレンジジュースが飲みたかった」、
それは、比較的ささやかな出来事の、
比較的ささやかな気持ちかもしれないけれど。
自分の気持ちにささやかもささやかでないもないのだと、
この時のわたしに言いに行きたい。
後ろの席ぐらいからか。怖いか。

…日常は、選択の積み重ね、だから。
選択ができること自体がありがたいし、
周囲も時々、気になるけれど、
そこはありがたく受け取って。
全部、自分の心と話す良い機会に。

チャンスだ。

その選択の度に、自分と話をして、心の向く方へ。

できるだけ、ワクワクする方へ。
ワクワクが重なった先で、
「自分にその気分を感じさせられる自分」
が好きになるといいな。
ワクワクしている姿は魅力的。
心で選んでいる以上、気持ちが動く。
時に少し恥ずかしがっている姿も、
魅力的、らしい。

その、恥ずかしいの先に何があるかは、
今、研究中。


次回こそ、「ときめきの風にのる」というタイトルの
ブログを書きます(自分との約束)。

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