【お悩み相談】友達のような関係でいたいのに、妹との間に壁がある気がする
ふたださとみです。
今日は、カウンセラーのお弟子さん講座での取り組みのひとつとして、「ご相談内容に、実際にブログ上で答える」ということをしてみたいと思います。
ご相談内容そのものはここに記載致しませんが、今回は「友達のような関係でいたいのに、妹との間に壁がある気がする」という内容のご相談です。
ご相談者さんは3人姉妹の長女でいらっしゃるとのこと。わたし自身、2人姉妹の長女で、「長女会」(友達同士で作った会)を作って集まるぐらい、「長女」について考える機会がこれまでにたくさんあり、ご相談文の中にはとても共感したくなるお気持ちがたくさん書かれていました。
ご相談くださった方、ありがとうございます。よろしくお願いします。
「同じ家族だからこそ」感じる気持ち、分かりやすく伝えてくださり、ありがとうございます。
「私、どんなお姉ちゃんだったかな」
ご相談文の中では、妹さん達との、小さい頃の関係性についても書いてくださっていました。
「私、どんなお姉ちゃんだったかな」ってふと思うこと、私にもあって、そこで出てくる思い出って、結構、「やってしまった感」があるものばかりなんです。妹に対して、結構はっきりと色々言ってしまっていたな。今の私ならもう少し違う言い方するかもな。それでも私の後をついてきていた妹ってすごいな。本当はどう思っていたんだろう。傷ついたかな。悪かったな。そしてそのこと、妹は今も覚えているんだろうか。
…これはあくまで私の話なのですが。ご相談文を読んで、少し似ているところがあるような気がしたので、もしかしたらと思って書いてみました。いかがでしょうか?思い出の中の「お姉ちゃん」としての自分を振り返ると、罪悪感のようなもので胸が痛いこと、ありますか?
また、(妹さん達と)「いつも競争をしていました」とご相談文には書かれています。子ども時代は、どうしても、親の愛を巡って「競争」のようになってしまうし、特に姉妹って、同性同士、ライバルになりやすいですよね。そして相談者さんはその競争に「頻繁に勝っている方だった」とのこと。大人になってから振り返ると、「勝ってしまった感」「嫉妬されていたかもしれない感」が、自分にとって、よりほろ苦く感じられるのかもしれません。そのほろ苦さも手伝って、妹さん達たちとの間に「壁」があるように感じられているのだと思います。3姉妹ということで、2対1の構図になっているように「見える」のも、辛いところですよね。
「長女もツライよ」
ですが、「勝ってしまった感」や「やりたい放題でズバズバ言う姉だった感」が強く思い出されるのは、相談者さんの妹さん達への愛ゆえなのかなと思いました。本当は競争なんてしたくなかったのに、もっと優しくしたかったのに、と、大人になったお姉ちゃんからの、妹さん達への温かい思いだと思うのです。
「現在のLINEグループ会話で少し距離感を感じる」のも、きっと相談者さん自身が『また私、「お姉ちゃん」してるのかな』と感じていて、しかもその「お姉ちゃん」は、相談者さんが少し嫌ったり否定したりしているお姉ちゃん(自分)だから、です。そんな「お姉ちゃん」嫌だよね、って、相談者さんが一番思っているのだと思います。
でも、お姉ちゃんだって、長女ならではの辛さとか、我慢しないといけなかった場面とか、あったと思います。競争だって、そうするしかなかった部分があります。競争に「勝った」のも、「お姉ちゃんだから」の期待に応えてきた部分もあったのではないかと思います。
さらに、相談者さんが「妹さん達のためにしてきたこと」も、きっとたくさんあります。その多くは、「妹」の知り得ないところで「姉」がしてきたことです。そして、多くのお姉ちゃんが当たり前にやってきたことなので、お姉ちゃん自身もすごいと思っていないことです。
「姉」として我慢してきたこと・本当はこうしたかった・ああしたかった・あんなことしたくなかった・ごめんね・寂しかった・ありがとう・辛かった・好き・妹かわいい…、そんな気持ちを吐き出してみてもらいたいなぁと思います。機会があれば、そのうちのいくつか、ご自身の伝えたいものは、妹さん達に伝えてみるのもいいと思います。
一緒の家に生まれてきてよかった
私が、ある時、「妹はこんな子で、こんなことをすることがあって…」、という話を他人に聞いてもらって、気づいたことがありました。話をするうちに「あ、それ、妹さんは、お姉ちゃんのことが好きだからそうするんですね」って、話を聞いてくれた人に言われたのですが、そう言われて初めて、ああ、そうなのかな?、と思えました。自分からしたら、意外なところに、その証はあるようなんです。「お姉ちゃんがまさかそうだとは思ってもないようなところ」です。
お姉ちゃんとしていてくれるだけで、妹さん達を助けてきたこと、妹さん達にとってありがたかったこと、相談者さんのように愛に溢れたお姉ちゃんにはきっとあります。
はたまた、相談者さんにとって「一緒の家に生まれてきて、妹さん達がいてくれて良かったこと」は、どんなことがありますか?これも同じく、いつか機会があれば、妹さん達に伝えてみるのもいいと思います。
変わりつつも変わらない「お姉ちゃんと妹」で
LINEグループでも、直接会った時にも、何を言ってもいいし、どんな反応が返ってきても、お姉ちゃんはお姉ちゃんです。「すごいお姉ちゃん」でいいし、「ちょっと良い事を言って気を引こうとするお姉ちゃん」でいいと思います。ご相談者さんが、そんな自分を、自分の魅力の一側面として受け取っていただくと、妹さん達とのあいだの「壁」が、「姉にしか出せない持ち味を発揮している証で、しかもそこに愛がある」と感じられるのではないかと思います。そんなお姉ちゃんがそこにいてくれることが、ありがたいです。
ずっと、「お姉ちゃんと妹」としてつながってきたからこそ、楽しい思い出も苦い思い出も、いつでも取り出せるような形で心の中にあるし、色々思うこともあるけれど、「そのベースにずっとあって当たり前すぎて気づかないぐらい大きな愛」とか、「一緒の家に育った喜び」にフォーカスし続けていくのもいいのかなと思います。
楽しい姉妹の思い出がこれからもたくさん続くこと、祈っています。
ありがとうございました!
「お姉ちゃん」でいてくれて、ありがとう。
ふたださとみでした。