サレンダーヘアスタイル

iPhoneのメモ帳に、ずっと「サレンダー」の文字があるわたし。

難しいんだ…。
どうしても、コントロールできるのなら頑張りたい、と思いがち。
必死に何かをつかまえようとしたり。
必死に手放そうとしたり。
それで、「必死にサレンダー」とか、見る人が見たら、
クスッとなりそうなタイトルも考えたけれど。

流れに身を任せる。
サレンダーしているかどうかって、ふとした瞬間にそれこそ流れの中で、ああ、この感覚だ、と思うものかもしれない(想像)。

それに、時にはサレンダーできていることもあるだろうし、時には、「ちょっと待って」と、流れている川の底に足をつきたくなったりして、それはそれでごく自然な気持ちのようにも思える。


そう思って振り返ったら、あったのです。

サレンダーシステムを採っている、(この表現…謎…今はこのままにしておく、、)かもしれないところが。わたしの中に。
多分、もしかしてこれかな、という感じだけど。


ヘアスタイル。

丸10年、ひとりのスタイリストさんに、
完全お任せ。

とは言え、どこかの店ひとつに決めなくても、パッと惹かれたサロンに入って希望を伝えて、
あとはお任せしてみたり、気分でヘアサロンを変えたりしてウキウキするのもそれはきっと素敵なサレンダー。

サレンダー、奥が深いわ。

ある時点での手放し感、委ね感、ということなのでは、という解釈でいってみる。
今はそこまでしか分からない。

 

それで、スタイリストの彼、坂田さん(仮)には、
わたしの希望を最初の頃に伝えて、
それ以外の希望がある時は伝えるけれど、
以降、季節やわたしの加齢に合わせて、
そこから先は、
「まるっきりお任せします」。

夫に、「今回は短くしたんだね」と言われても、「坂田さんが短くしたかったみたい(笑)」と返す。
わたしがそれを選んだから、わたし軸。

わたしは坂田スタイリストを信頼しているし、坂田スタイリストが考えてくれるスタイルが
毎回、楽しみ。

坂田スタイリストはわたしの好きな雑誌を
最初に聞いてくれて、待ち時間は
その雑誌のバックナンバーを
たくさん持ってきてくれる。
幸せをありがとうございます。

坂田スタイリストはわたしの好きな話題や趣味を最初に聞いてくれていて、
毎回その話題を振ってくれる。
何か変化があればそれも察知してくれて、話題にしてくれる。

スタイリングしてもらった直後に、あれ、何だか少し落ち着かない、と思っても、だんだん馴染んできたように感じたり、
意外に人に褒めてもらえたりして。坂田スタイリストの読みはすごい。わたしの予想を超えた展開が起きる。

坂田スタイリストには結婚式のスタイルも考えてもらった。

坂田スタイリストに会いに行くのが楽しみ。
坂田スタイリストとわたしとは同い年で、
その仕事スタイルをわたしは尊敬している。

坂田スタイリストって言いたいだけになってきた。

「信頼」。
圧倒的プロが相手をしてくれているおかげで、わたしはあのヘアサロンではサレンダーできているかもしれなくて、そこには、「楽しみ」と「新鮮な発見」がたくさんある。ありがたいばかり。

果たして、世界は、
圧倒的プロである坂田スタイリストのようなものなのだろうか。

一人で泣いている夜の、その最後に、
少しでも、そう思えるだろうか。

たくさんありがたい奇跡をもらっているのに。まだ疑問形だ。
その下の気持ちは、
これからも感じてみよう。
サレンダーって何だろう(続)。

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