赤いレクサスLSで、駅まで送って〜ひとりアクティブ〜

「大切に扱われること」を体感できる場所が名古屋にある。
「受け取り上手になる練習場」かもしれない。

言ってしまえばレストラン(飲食店)なんだけど、お店、とは言いたくない。
コンセプトは「わたしの家」、
お店に行くことは「帰宅する」、

そしてわたしは「その家のお嬢様」。
似たようなコンセプトのお店は東京を中心にいくつかあると聞いていた。
聞いていたっていうか、
わたしは興味津々だった。

https://www.butlers-house.net

7年前ぐらいだったか、Twitterで見つけた丁寧な言葉づかいのTweetに、毎日少しずつ癒されていた。
ユーザー名は「執事の館・準備委員会」、
当時そのレストランはまだ実在しなかった。
Twitterやメールマガジンを通じて「お嬢様・旦那様」とやり取りをしながら「作っていく」。

気づいたら会員登録(当初は無料だった、現在は3000円+税)をしていた。
会員登録画面から本気の設定だった。
性別を選ぶ欄が、「男性」「女性」ではなく5択ほどある。「女性だけど男性でありたい」とか。
食事中にどのようにサービスされたいかも細かく選択・記入する欄がある。

…こういうのパートナーとのお付き合いの最初にお互い交換すれば
ツボが分かっていいよね。
トリセツね、西野カナね。

それを手探りで見つけていくことこそ楽しみでもあるけれど。


「準備委員会」は、執事の方の制服をどうするかもお店の場所をどうするかも、

その事業計画に県の承認がおりたことも、全部「お嬢様・旦那様」と共有。
これ、ビジネスモデルとして云々、とか考えるのはまた置いておいて。

「お嬢様」って誰?誰のこと?

という疑問も、
日々のTweetやメルマガで
繰り返しお嬢様、お嬢様と呼びかけられるごとに、
そして、
そのコンセプトの本気度の高さと、
短期ではなく長期に渡って日々積み重ねられる丁寧なやり取りによって、

「お嬢様と呼びかけられる設定のメルマガを読んでいるわたし」
から、
だんだんと深層まで染み込んで
「わたしもお嬢様かな?」
「あ、わたしお嬢様だ」
と。

お誕生日には、1日を通じてたくさんの人から(ばあやから家事係から運転手さんから)
メールでお祝いを伝えてもらえる。
あなたがこの世界にいてくれてうれしいというメッセージが背景にあるような、
そんな風にわたしは感じて、
嬉しくて職場のトイレで読んでちょっと泣いたよね。

ひとりアクティブなわたしは、実際のお店ができてから(まだ本宅は完成していない、今は仮住まい)
もちろんひとりで帰宅した。

さとみお嬢様、さとみお嬢様、と呼ばれ、
事前に伝えておいた内容を踏まえた会話をしてもらい、
洋服を褒められ、食べっぷりを褒められ、丁寧に淹れられた飲み物が出され、
ワゴンに並べられた食べ物から「お好きなものをお好きなだけどうぞ」と(時間内で)。
自分が食べたいものを食べたいと、伝えてみた。

帰りは、希望すれば、赤いレクサスで、近郊の希望する場所まで送ってもらえる。
名古屋駅でレクサスから降りた時、わたしの気分はすっかりお嬢様だった。

ちなみに、「では本日のお会計は…」という感じで飲食代や送迎代を請求されることは当日はない(後払い)。
あくまでわたしは帰宅しただけなので。

別に「レクサス」が大事なのではないけれど、(乗り心地は抜群だった)

・「自分はこうされると嬉しい」と知ること
・「自分の心が温かくなることば」を見つけること
・「褒められる」ことへの自分の反応(反射的な)を知ること


といった、自分を大切にするヒントがもらえたし、自分をその場所に連れて行ったという
思い出は、大切な宝物のひとつになった。

明らかにデザートのタイミングでメインメニューのおかわりをしたら、「ちょっとお待ちください」と
言われて執事氏が一旦厨房に戻ったけど。

(そのあとメインメニュー出てきた、さとみお嬢様、歓喜)


次回は「女子会二回分に相当」というタイトルのブログを書きます。(自分との約束)

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